僕のセカンドキャリアへの挑戦

僕のセカンドキャリアへの挑戦

2016年3月、パナソニックワイルドナイツという日本一のラグビーチームを引退した。僕の25年間のラグビーキャリアにピリオドを打った。引退してパナソニックの社員として仕事をしている中で、本当に自分がしたい仕事が今の仕事なのか自問自答してみた。このままでいいのか。日々の甘い生活の中に葛藤が生まれた。自分がいるべき場所は果たしてこの舞台なのか。日に日にOne teamの気持ちが薄れてしまっていた。自分の人生に漠然たる不安を感じた。なかなか気持ちの整理がつかないまま4年が過ぎてしまった。しかしこのままだと一生後悔すると思い、覚悟を決めた。今までの人生とはまったく畑違いのIT業界にチャレンジすることにしたのだ。なぜ、これほどまでに畑違いの業界に飛び込んでみようと思ったのか。それはラグビーで得た知識と経験とITをかけ合わせたら、自分にしかできない仕事ができるのではないかと思ったからだ。一度きりの人生。自分の存在意義を見出せる仕事をしたい。自分にしかできない仕事をやり遂げたいと思った。すべてを投げうって、Freewillに入社した。もちろん不安がなかったと言ったら嘘になるが、それよりも自分の思いに正直でありたかった。Freewillで働き始め、ラグビーをしていた時に感じていたOne teamの思い、仲間を思う熱い気持ちを感じることができている。自分の目標は、ラグビーというスポーツの素晴らしさを今の子供たちに伝えていくことだ。今でこそラグビーはそれなりの知名度を持っているわけだが、このブームがいつまでも続くとは限らない。しかし僕はこのラグビーブームをブームでは終わらせたくはない。日本の子供達がラグビーの楽しさを知って、将来の夢を問われた時にまず第一に「ラグビー選手になりたい」という子供たちを増やしたい。ラグビーはフィジカルのみならずメンタルも鍛えられ、自分のためではなく、チームのためにプレーする大切さからフェアプレーの魂を学び、礼儀正しく、お互いを尊重することができるようになる。まさに「スポーツが人を作る」の言葉に正しいスポーツだと信じている。これほどまでに楽しいスポーツをするだけで、人として教育がされるならばこんな素晴らしいことはないのではないか。まさに一石二鳥だ。さらにスポーツ×ICT×グローバルビジネスの舞台で自分が活躍することで、日本中のスポーツ選手たちのセカンドキャリアのロールモデルになりたい。こんなスポーツ馬鹿でもビジネスで世界に行けるのだと体現したい。失敗して当然。僕は何度でも立ち上がり、僕自身が夢を叶え、多くの人に夢を与えられる存在になれるよう、どこまでも挑戦し続けていく。それが、たった一つ、自分のやるべきことだ。