琉球の歴史。古来、八重山文化とアニミズム。本当の島の豊かさとは
少年のような純粋な心がなければUFOは見れない その真髄とは・・・ 本映画は私たちに純粋な心を思い出させてくれるだろう。
2023年11月18日(土)& 19日(日)に渋谷の北谷公園で開催する「MoFF 2023」イベント。エシカルなマルシェイベントが開催されるほか、ワークショップや、音楽ライブなども同時開催されます。さらに、二日間にわたり「トークセッション」イベントも開催!本記事では、18(土)に開催のトーク「琉球の歴史。古来、八重山文化とアニミズム。本当の島の豊かさとは」のテーマの詳細をご案内します。===================今、石垣島を始めとする多くの島々に観光客が押し寄せ、沖縄本島、そして離島の数々は建設ラッシュが続いています。しかし、その根底には古来から大切にしてきた人々の営みがあった!日本のルーツに繋がる神話の数々。美しいラグーンが広がる海と島の文化が織りなす沖縄。神事、祭事、民謡、三線、八重山の文化、アニミズム。資本主義社会にとっての発展と、島が求める発展の違い、そして、本当の豊かさとは何なのか。八重山から迎えたキーパーソン達を交え、今、語る。三線の音色、現地、泡盛を片手に、唄に酔いしれ、「月ぬ美しゃ」「てぃんさぐぬ花」などの八重山民謡に触れたとき、そして魂から込み上げてくるその「心」を知ったとき、多くの人が涙を流した経験がないだろうか。この沖縄には、未だ日本が愛してやまない、自然と一体となった生き方がある。その世界に魅了され、今日もまた一人、沖縄へ移住していく。ここに集まった方々も皆、実はもともとは日本各地から集まった人々。現地、八重山生まれのオジー、オバーから歴史、技術、教えを学び、唄を学び、叫びを知り、それを絶やすことなく、今、彼らは最後の継承者の一人となって活動している。映画『丸木舟とUFO』の上映と一緒に、ぜひセットで視聴いただきたい。丸木舟のサバニ船。古代米の復活。やちむんと民謡。この話に触れたとき、私たちはきっと何かに目覚めるだろう。丸木舟『サバニ船』は、まるでポリネシア文明の遺作のように、太平洋に浮かぶ島々で造られてきた船と、多くの共通点が見受けられる。ハワイにも、同じようなホクレア号といった古代の伝統的な航海術を再現したカヌーがある。古代ポリネシア人たちがカヌーに乗って島々を渡り、ハワイにたどり着いたということは、科学的に立証され、いかに当時の航海技術が素晴らしかったかを物語っている。鉄を一切使わない、木製の船。頑丈で、嵐にも耐えたとされる。ポリネシアン・トライアングル、つまり、ハワイからニュージーランド、そしてイースター島に渡り、このポリネシアン文明は栄え、その航海路にある島々に数々の教えを残してきた。その、伝統的な航海術「スターナビゲーション」は、このサバニの船乗りたちも持ち合わせているのだ。星の位置や、半島や島の位置。海の中のサンゴ礁と白波を読み解く技術。魚群の群れの位置や鳥たちの行動。波や風の方向、すべての自然を読み、大海原を航海してきた。日本人は、世界で唯一、虫の声を音色として聴くことができる人種だと、2023年の最近話題になっている本でも描かれ、西洋諸国からは私たちの文化に、改めて驚きの声が上がっている。時代の発展と共に失われつつあるサバニ船の需要。先人の知恵、文化、自然との繋がりを、サバニを通じて残していく。そして、息子や孫に、その自然を読み解く力、虫の声を雑音ではなく、音色として心で聴き取る技術を伝授してゆく。季節の変わり目を風で知り、虫の声で予兆や前兆を読み解き、まさにそうした海の民である日本人の生きる様を、後世に残していきたいのだ。何よりも、目の前に広がる、この愛すべき美しい海、そのまま何もせずともあたかも黄金比で調和する様ような様、その美しい自然を私たちの世界に残したいのだ、と。ポリネシアン・トライアングルの教えは、インドネシア・バリ島にも届いている。この島では、「バリ・ヒンドゥー」という独自の文化・宗教が栄え、今日も人々は毎日を五体満足で生き抜けるだけで感謝をし、神に祈りを捧げ生きている。そして、そのバリ島ではクラフト(技能や技巧、手芸や工芸)、つまり「モノづくり」も盛んに受け継がれており、建築物や、彫刻、木造りの家具は、その質の高さで世界でも有名だ。1945年終戦を迎え、日本は大きく民主国家へと変貌を遂げ、いつの間にか欧米型資本主義社会へと突入してきた。安かろう、高かろう、損得勘定などといった様々な資本主義の既得権益型の価値観は人々に優越を生み、常に人間の欲求を刺激し、良くも悪くも俗世の高い勝ちと負けがついて回るようになった。建設ラッシュが続き、この日本という小さな島国は発展し、気骨ある日本国民は戦争で崩壊した大地をもう一度復活させるために躍動し、国は類を見ない経済大国へと潤っていった。ただただ、豊かさと発展を求めて。。。ただ、失ったものも多かった。今の日本を見る限り、その代償は大きかったと言わざるを得ないだろう。その一方で、戦後80年経つ今も尚、バリでは強い信仰心が人々の気骨ある心となって根付き続け、他に優しく、地産地消の作物を愛し、自然と共に暮らすその生活のすべてに表れている。そうした教えが色濃く残り、人々の生活のベースとなっている。この運命の分かれ道が、私たちの国と違い、本当の豊かさに対する「差」を生んでいるのではないかと、思わずにはいられない。ルーツは恐らく、海の民。私たちの文化は同じルーツがあるであろうにも関わらず、道が違ってしまったのだ。世界に目を向けたとき、唄は世界中で様々な形で生まれてきた。沖縄民謡の多くもまた、レゲエやロックのように、ボブマーリーやボブディランのように、普通に言ってしまったら大問題になることを、魂の叫びとして遥か昔から唄われ続けてきた側面もあり、とても興味深い真実が隠されている。そして、なぜ、沖縄は数多くのアーティストを生むのか。なぜ多くの人々を今も尚魅了し続けるのか。それは、ベースに掛け替えのない島の文化があるからに違いない。そこから学ぶことは多くある。小さな島々に残る、大切な教え。それは、時として猛威を振るう自然と共生するため、先人たちが編み出した生きるヒントであったり、隣人と共に、豊かに生きるための智慧であったり。日々をあくせくと生きる私たちにとって、それらの教えは、自分のルーツを知り、真の豊かさとは何かを見つける手がかりになるかもしれない。八重山に生き、継承されてきた文化を愛し、生き生きと生きる人々が紡ぐ言葉に、ぜひ、触れてみて欲しい。